第898回 2016年の空虹ってどうよ?話

U・B2年連続で喋るのが史上初めてっぽい手抜き回ですけども、空虹さんの過去作※1)を振り返ります。今
    回は2016年ですが、去年喋ったのが「序曲 -Begins-」までだったので、今回は永遠の舞」から「愛ある世界
    までです。
空虹桜>「永遠の舞」?ああ・・・これ、油断して読むとお腹減るね
U・B>自分の書いた話読んでお腹減るって、便利ですね
空虹桜>便利なの?それ。
U・B>おそらくは。打って変わって、「麦茶がない」の空腹をそそらない感じね。
空虹桜>そこは期待してないけど、そこまでマズそう?価値体系が日本的すぎるよ
U・B>えっ?そゆダメ出しですか?
空虹桜>もちろん、ガジェットを現代にしてるけど、リアリティラインがファンタジィなわけじゃない。(※2
U・B>暗に読みが浅いとdisってますか?(※3
空虹桜>その思いが無くは無いけど、読ませられないのは、作者の腕の問題だからね。
U・B>ハッキリさせときたいんですけど、作者とか作品履歴とかを踏まえてないと評論出来ないのか?って
    いうと、 そうじゃないですよね?
空虹桜>うん。そうだね。
U・B>解釈として予備知識が必要なこともあるけど、予備知識がないと理解できないんなら不親切だと思うんです。
空虹桜>まぁね。あった方が面白がれることのが多いとは思うけど。
U・B>ええ。じゃあ、そゆ時に読みの浅さをdisるってなんか違くないですか?もしかしたら、もうちょっと面白
    がれたかもしれないね。ぐらいの話ですよね。
空虹桜>うんと、結局のところ、誰が読むかなんだよね。開いて設定してる読者層と、対象に設定した閉じた
    読者層があって、閉じた層はそれぐらい読めよ!と思うし、読もうとさせられない自分の無力を感
    じるっていうね。
U・B客をコントロールできないって、エンタメとしてはアウトですわな。
空虹桜>うん。だから、アタシはいつまで経っても素人なんだけど、そのくせ「Gangstar」なんて、予期しないウケ方
    したりしてね。
U・B>ウケること自体は悪いことじゃなし。つか、結局、変化球ですよね。「Gangstar」の位置づけも。
空虹桜>変化球ってだけなら、よっぽど「あたたかさ、やわらかさ、しずけさ」のが変化球だと思うんだけどね。
U・B>その「変化球」の解釈も、空虹さんが変化球な作品ばかりを書く人だって前提ですよね。
空虹桜>まぁね。結局、競作として出す以上は目立たなきゃいけないわけじゃん。
U・B>目立ってナンボのとこはありますよね。
空虹桜>うん。そうなると、どゆアングルで目立つか?なわけで、意識するのはやっぱり読者層なわけじゃん。
U・Bある意味マメですね。
空虹桜>そう?自分以外の誰かを想定しないと、面白いことって思いつかなくない?
U・B>ああ。なるほど。どっちかっていうとサーヴィス精神なんだ。
空虹桜>サーヴィス精神っていうか、そうやって想定を置かないと、書きたいことなんてないもん
U・B>はいはい。昔から、そのような格好つけ発言されてますね。たしかに。
空虹桜>悪かったわね。
U・B>個人的に、去年好きだったのは「ロココのココロ」と「ロココのココロ -ver. one Love-」の2作ですね。
空虹桜>オーケン?(※4
U・B>それもありますけど、「貶す奴は神でも殺す。」とか「愛だね」とかですね。捻くれたストレートさみたいなとこが、い
    い感じで出てきたなぁっていう。
空虹桜>はいはい。わからんではない。
U・B>空虹さん的に、去年のベストはやっぱり「誰よりも楽しんでいる」ですか?
空虹桜空虹作のコメディの中では、今んとこトップでしょ
U・B>過剰な自信。
空虹桜>「愛ある世界」の遊んでる感もいいんだけど、コメディってやっぱり現実に対抗するモノだと考えてるから、現
    実の延長線上みたいな「愛ある世界」よりは「誰よりも楽しんでいる」のが良く出来てるよなぁと。(※5


※1 空虹さん:このサイトのオーナたる空虹桜のこと。超短編作家。過去の雑談はこれとかこれとかこれとかこれとかこれとかこれ
※2 リアリティライン:フィクションである「物語」において、どこまでリアルを踏襲するのか?って、境界線を指す。
※3 読みが浅い:「物語」をどこまでどうやって解釈するのか?を深さで表すのだけれど、上っ面でしか読まれないのが空虹さんの悩みらしい。
※4 オーケン:筋肉少女帯ヴォーカル大槻ケンヂの愛称。
※5 空虹23行。U・B24行で、の負け。こゆ回で空虹より喋ってるって、それはそれでマズかろうよ<自分


空虹桜HP アノマロカリス > U・Bと空虹桜のクロスフェーダ > 第898回 2016年の空虹ってどうよ?話
空虹桜HP アノマロカリスBANNER
(C) Copyright Unaru Bacteria & SORANIJI Sakura,2016
e-mail bacteria@gennari.net